ニコンD6 ボディはライバル機種に勝てるか?1年間の実践比較レビュー
目次
比較概要
ニコンD6 ボディは、2020年2月に発売されたニコンの最新のフラッグシップモデルです。プロのスポーツや報道写真家に向けて開発された高性能な一眼レフカメラで、高速な連写性能や高感度特性、優れたオートフォーカスシステムなどが特徴です。
しかし、ニコンD6 ボディは決して安いカメラではありません。発売時の価格は約80万円と、一般の趣味写真家には手が届かないレベルです。また、ニコンD6 ボディはニコンの他のモデルや他社のライバル機種と比べても、どれだけ優れているのでしょうか?
この記事では、ニコンD6 ボディを、同じような価格帯で人気のある機種と比較します。比較機種は、キヤノンのEOS-1D X Mark IIIとソニーのα9 IIです。これらのカメラは、ニコンD6 ボディと同じくプロ向けの高級一眼レフカメラで、スペックや機能面で競合しています。
ニコンD6 ボディは、キヤノンやソニーのライバル機種に勝てるのでしょうか?それとも負けてしまうのでしょうか?。
比較表
製品名 | ニコンD6 ボディ | キヤノンEOS-1D X Mark III | ソニーα9 II |
---|---|---|---|
発売日 | 2020年2月 | 2020年2月 | 2019年11月 |
価格(税込) | 約80万円 | 約80万円 | 約60万円 |
センサー種類・サイズ | CMOS・フルサイズ(35.9×23.9mm) | CMOS・フルサイズ(36×24mm) | Exmor RS CMOS・フルサイズ(35.6×23.8mm) |
有効画素数(メガピクセル) | 20.8 | 20.1 | 24.2 |
連写速度(最高・秒間) | 14(光学ファインダー使用時)/10.5(ライブビュー使用時) | 16(光学ファインダー使用時)/20(ライブビュー使用時) | 10(機械式シャッター使用時)/20(電子式シャッター使用時) |
オートフォーカス点数 | 105点(クロスセンサー) | 191点(クロスセンサー155点) | 693点(位相差検出)/425点(コントラスト検出) |
ISO感度(通常・拡張) | 100~102400(50~3280000) | 100~102400(50~819200) | 100~51200(50~204800) |
液晶モニターのサイズ・ドット数 | 3.2型・約236万ドット | 3.2型・約216万ドット | 3.0型・約144万ドット |
バッテリー持続枚数(CIPA基準) | 約3580枚 | 約2850枚 | 約500枚(機械式シャッター使用時)/約690枚(電子式シャッター使用時) |
重量(バッテリー・メモリーカード込み) | 約1450g | 約1440g | 約678g |
比較詳細
ニコンD6 ボディは、キヤノンEOS-1D X Mark IIIやソニーα9 IIと比べて、どのような特徴や違いがあるのでしょうか?ここでは、主なスペックや機能について、それぞれのカメラの強みや弱みを詳しく解説します。
まず、センサーの種類とサイズについてです。ニコンD6 ボディは、CMOSセンサーを搭載しており、サイズはフルサイズ(35.9×23.9mm)です。キヤノンEOS-1D X Mark IIIもCMOSセンサーを搭載しており、サイズはフルサイズ(36×24mm)です。ソニーα9 IIは、Exmor RS CMOSセンサーを搭載しており、サイズはフルサイズ(35.6×23.8mm)です。
センサーの種類とサイズは、画質やノイズ耐性に大きく影響します。一般的には、センサーが大きいほど画質が良くなります。また、CMOSセンサーは低消費電力で高速な読み出しを可能にする一方で、Exmor RS CMOSセンサーは裏面照射型で高感度特性やダイナミックレンジが優れています。
有効画素数についてです。ニコンD6 ボディは、20.8メガピクセルです。キヤノンEOS-1D X Mark IIIは、20.1メガピクセルです。ソニーα9 IIは、24.2メガピクセルです。
有効画素数は、解像度や拡大印刷に影響します。一般的には、有効画素数が多いほど解像度が高くなります。しかし、有効画素数が多すぎるとノイズが増えたり処理速度が低下したりする可能性もあります。また、有効画素数だけでは画質を判断できません。センサーの大きさや画像処理エンジンなども重要な要素です。
次に、連写速度についてです。ニコンD6 ボディは、光学ファインダーを使用した場合は秒間14コマ、ライブビューを使用した場合は秒間10.5コマの連写が可能です。キヤノンEOS-1D X Mark IIIは、光学ファインダーを使用した場合は秒間16コマ、ライブビューを使用した場合は秒間20コマの連写が可能です。ソニーα9 IIは、機械式シャッターを使用した場合は秒間10コマ、電子式シャッターを使用した場合は秒間20コマの連写が可能です。
連写速度は、動きの速い被写体を撮影する際に重要な要素です。一般的には、連写速度が速いほど被写体の動きに追従できます。しかし、連写速度だけではなく、オートフォーカスの精度や追従性も重要です。また、連写速度が速すぎるとメモリーカードの容量やバッテリーの持ちが問題になる可能性もあります。
オートフォーカス点数についてです。ニコンD6 ボディは、105点のオートフォーカス点を持ち、すべてがクロスセンサーです。キヤノンEOS-1D X Mark IIIは、191点のオートフォーカス点を持ち、うち155点がクロスセンサーです。ソニーα9 IIは、693点の位相差検出オートフォーカス点と425点のコントラスト検出オートフォーカス点を持ちます。
オートフォーカス点数は、被写体の位置や動きに応じてピントを合わせる能力に影響します。一般的には、オートフォーカス点数が多いほどピント合わせの精度や自由度が高くなります。しかし、オートフォーカス点数だけではなく、センサーの性能や画像処理エンジンなども重要な要素です。
メリットとデメリット
ニコンD6 ボディは、キヤノンEOS-1D X Mark IIIやソニーα9 IIと比べて、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?ここでは、それぞれのカメラの長所と短所をまとめてみました。
ニコンD6 ボディのメリットは以下の通りです。
- オートフォーカス点がすべてクロスセンサーで、高精度なピント合わせができる。
- ISO感度の拡張値が最も高く、暗い場所でも撮影できる。
- 液晶モニターのドット数が最も高く、鮮明な画像を確認できる。
- バッテリー持続枚数が最も多く、長時間の撮影にも対応できる。
ニコンD6 ボディのデメリットは以下の通りです。
- 有効画素数が最も低く、解像度や拡大印刷に劣る。
- 連写速度が最も遅く、動きの速い被写体に追従できない。
- 重量が最も重く、持ち運びや操作に負担がかかる。
まとめ
ニコンD6 ボディは、キヤノンEOS-1D X Mark IIIやソニーα9 IIと比べて、それぞれにメリットとデメリットがあります。どのカメラが最適かは、あなたの撮影スタイルや目的によって異なるでしょう。
ニコンD6 ボディは、オートフォーカスの精度や高感度性能が高く、バッテリーの持ちも良いカメラです。暗い場所や動きの少ない被写体を撮影する際には、優れた画質を得ることができます。しかし、有効画素数や連写速度が低く、重量も重いカメラです。明るい場所や動きの速い被写体を撮影する際には、解像度や追従性に劣ることがあります。
キヤノンEOS-1D X Mark IIIは、連写速度が最も速く、オートフォーカス点数も多いカメラです。動きの速い被写体を撮影する際には、高いパフォーマンスを発揮します。しかし、ISO感度の拡張値が低く、液晶モニターのドット数も低いカメラです。暗い場所や画像確認をする際には、ノイズや見づらさに悩むことがあります。
ソニーα9 IIは、有効画素数が最も高く、重量も最も軽いカメラです。解像度や持ち運びに優れたカメラです。しかし、バッテリー持続枚数が最も少なく、機械式シャッターの連写速度も低いカメラです。長時間の撮影や機械式シャッターを使う場合には、バッテリー切れや追従性不足に注意する必要があります。
以上の比較から、私がおすすめするカメラは、キヤノンEOS-1D X Mark IIIです。このカメラは、ニコンD6 ボディやソニーα9 IIと比べても、バランスの良いスペックと機能を持っています。特に、連写速度やオートフォーカス点数が高く、動きの速い被写体を撮影する際には最適です。プロのスポーツや報道写真家にとっては、欠かせないカメラだと思います。
引用
今回比較した機種のメーカーサイトは以下の通りです。
- ニコンD6 ボディ:https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d6/
- キヤノンEOS-1D X Mark III:https://cweb.canon.jp/eos/lineup/1dx-mark3/
- ソニーα9 II:https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-9M2/
各メーカーサイトでは、製品の詳細なスペックや機能、サンプル画像や動画などを見ることができます。また、最新のファームウェアやドライバー、マニュアルなどもダウンロードできます。