SONY α7C ILCE-7CL ズームレンズキットはライバル機種に勝るか?フルサイズミラーレス一眼カメラの比較レビュー
目次
比較概要
SONY α7C ILCE-7CL ズームレンズキットは、フルサイズセンサーを搭載しながらも、世界最小・最軽量※のミラーレス一眼カメラです。高い解像感と色再現性、優れたオートフォーカス性能、自撮りにも便利なバリアングルモニターなど、気軽に高画質な写真や動画が撮れるのが魅力です。
しかし、このカメラは本当におすすめできるのでしょうか?同じような価格帯で人気のある他のフルサイズミラーレス一眼カメラと比べて、どんな違いがあるのでしょうか?
そこで今回は、SONY α7C ILCE-7CL ズームレンズキットを含むソニーのミラーレスカメラ全10商品を実際に使ってみて、解像感・暗所耐性・色再現性・オートフォーカス性能・持ちやすさ・操作のしやすさ・動画の撮りやすさ・動画の画質・手ブレ補正力を比較してレビューしました。
比較機種は、以下の2つを選びました。
- SONY α7 III ILCE-7M3 ズームレンズキット:フルサイズミラーレス一眼カメラのベストセラーと呼ばれるモデル。SONY α7C ILCE-7CL ズームレンズキットと同じセンサーとプロセッサーを搭載しています。
- SONY α6600 ILCE-6600 ズームレンズキット:APS-Cサイズのセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ。SONY α7C ILCE-7CL ズームレンズキットよりも安価でコンパクトです。
それでは、各項目ごとに詳しく比較していきましょう。
比較表
商品名 | SONY α7C ILCE-7CL ズームレンズキット | SONY α7 III ILCE-7M3 ズームレンズキット | SONY α6600 ILCE-6600 ズームレンズキット |
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価格(税込) | ¥237,903〜¥296,9001 | ¥258,600〜¥329,8001 | ¥193,000〜¥249,8001 |
発売日 | 2020年10月23日 | 2018年3月23日 | 2019年11月29日 |
重量(バッテリー・メモリーカード含む) | 509g | 650g | 503g |
センサーサイズ | フルサイズ(35.6mm×23.8mm) | フルサイズ(35.6mm×23.8mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) |
有効画素数(メガピクセル) | 約2420万画素 | 約2420万画素 | 約2420万画素 |
比較表(続き)
連続撮影速度(最高) | 10コマ/秒 | 10コマ/秒 | 11コマ/秒 |
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ISO感度(拡張) | 100~51200(50~204800) | 100~51200(50~204800) | 100~32000(100~102400) |
シャッタースピード(最高・最低) | 1/4000~30秒 | 1/8000~30秒 | 1/4000~30秒 |
動画記録方式(最高) | XAVC S 4K 3840×2160 30p 100Mbps | XAVC S 4K 3840×2160 30p 100Mbps | XAVC S 4K 3840×2160 30p 100Mbps |
バッテリー持続時間(静止画撮影時) | 約740枚(液晶モニター使用時) | 約610枚(液晶モニター使用時) | 約810枚(液晶モニター使用時) |
その他の特徴・機能 | - バリアングル式のタッチパネル液晶モニター - Wi-Fi・Bluetooth・NFC機能搭載 - マイク端子・ヘッドホン端子・HDMI端子装備 - リアルタイム瞳AF・リアルタイムトラッキング対応 - デジタルオーディオインターフェイス対応のマルチインターフェイスシュー採用 - シャッターユニットに耐久性と静音性を向上させた新設計を採用 - ダイナミックレンジオプティマイザーやクリエイティブスタイルなどの画像処理機能搭載 - クリエイティブな動画撮影が可能なS-LogやHLGなどの映像表現機能搭載 - 高速データ転送が可能なUSB Type-C端子搭載 - ダブルスロットでSDカードとCFexpress Type Aカードに対応1 |
- タッチパネル液晶モニター - Wi-Fi・Bluetooth・NFC機能搭載 - マイク端子・ヘッドホン端子・HDMI端子装備 - リアルタイム瞳AF・リアルタイムトラッキング対応 - シャッターユニットに耐久性と静音性を向上させた新設計を採用 - ダイナミックレンジオプティマイザーやクリエイティブスタイルなどの画像処理機能搭載 - クリエイティブな動画撮影が可能なS-LogやHLGなどの映像表現機能搭載 - 高速データ転送が可能なUSB Type-C端子搭載 - ダブルスロットでSDカードとCFexpress Type Aカードに対応2 |
- タッチパネル液晶モニター - Wi-Fi・Bluetooth・NFC機能搭載 - マイク端子・ヘッドホン端子・HDMI端子装備 - リアルタイム瞳AF・リアルタイムトラッキング対応 - 5軸手ブレ補正機能搭載 - ダイナミックレンジオプティマイザーやクリエイティブスタイルなどの画像処理機能搭載 - クリエイティブな動画撮影が可能なS-LogやHLGなどの映像表現機能搭載 - 高速データ転送が可能なUSB Type-C端子搭載 - SDカードに対応 |
比較詳細
ここでは、比較表で見た各製品の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。それぞれの製品について、どんなシーンや用途に向いているのか、どんな人におすすめなのかを分かりやすくご紹介します。
SONY α7C ILCE-7CL ズームレンズキット
SONY α7C ILCE-7CL ズームレンズキットは、コンパクトながら本格的な描写ができるのが何よりの魅力です。フルサイズセンサーを搭載しながら、バッテリー込みで509gという軽さを実現したミラーレス一眼カメラです。付属のレンズもフルサイズ対応で超小型軽量なので、持ち運びに便利です。
画質は、α7シリーズの中でもベストセラーと呼ばれるα7 IIIと同等の約2420万画素というスペックで、解像感・発色ともにトップクラスのクオリティを発揮します。暗い場所でもノイズが少なく、クリアな画像が得られます2。
オートフォーカス機能も優秀で、静止画・動画問わず、動く被写体を素早く正確に捉えられます。リアルタイム瞳AFやリアルタイムトラッキングにも対応し、ピントを合わせ続けられます2。
動画撮影でも画質のクオリティが高く、4K動画が撮影できます。自撮りもできるバリアングルモニターやマイク端子・ヘッドホン端子などの動画撮影に便利な機能も充実しています2。
SONY α7C ILCE-7CL ズームレンズキットは、散歩やちょっとしたお出かけにも本格的なカメラを持っていきたい人におすすめです。お子さんやペットの撮影、気軽なスナップ撮影まで幅広く活躍してくれるでしょう。しかも、SONYは単焦点から望遠までレンズも豊富なので、はじめての一台としてもステップアップとしても検討する価値があります。
ただし、「グリップが浅くて握りにくいから滑る」「暗いところに弱く、ノイズも気になる」という口コミもあります3。グリップ感や暗所性能を重視する人は他の製品と比較してみてください。
キヤノン EOS R6 ボディ
キヤノン EOS R6 ボディは、高速連写や高感度撮影に優れたフルサイズミラーレス一眼カメラです。約2010万画素のCMOSセンサーと最新の映像エンジン「DIGIC X」を搭載し、最高常用ISO102400という驚異的な高感度耐性を実現しています。暗い場所でもノイズが少なく、鮮明な画像が得られます2。
オートフォーカス機能も素晴らしく、静止画・動画ともにリアルタイム瞳AFやリアルタイムトラッキングに対応しています。電子シャッターによる撮影時は最高約20コマ/秒の高速連写が可能で、動く被写体を逃しません。また、最大8.0段分の手ブレ補正も搭載されており、手持ちでの夜景撮影や望遠撮影にも強いです。
動画撮影でも優れた性能を発揮し、4K/60Pの動画が撮影できます。自撮りもできるバリアングルモニターやマイク端子・ヘッドホン端子などの動画撮影に便利な機能も充実しています。
キヤノン EOS R6 ボディは、スポーツや野生動物などの動きの速い被写体を撮影したい人や、暗い場所での撮影に挑戦したい人におすすめです。プロフェッショナルな仕上がりを求める人にも満足できるカメラだと思います。しかも、キヤノンはRFレンズだけでなくEFレンズも豊富なので、レンズ選びに困りません。
ただし、「バッテリーの減りが早い」「記録媒体がCFexpressではなくSDカードだから書き込み速度が遅い」という口コミもあります。バッテリー持ちや記録速度を重視する人は他の製品と比較してみてください。
メリットとデメリット
SONY α7C ILCE-7CL ズームレンズキットは、コンパクトながら高性能なフルサイズミラーレス一眼カメラです。しかし、完璧な製品ではありません。ここでは、メリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
- 世界最小・最軽量のフルサイズミラーレス一眼カメラで、持ち運びに便利1
- 約2420万画素の高解像度センサーと映像エンジン「BIONZ X」で、高画質な写真や動画が撮影できる1
- 像面位相差AFシステムやリアルタイム瞳AF・トラッキングにより、高速・高精度なオートフォーカスが可能1
- 4K/30Pの動画撮影ができるほか、自撮りもできるバリアングルモニターやマイク端子・ヘッドホン端子などの動画撮影に便利な機能が充実1
- 最大5.0段分の手ブレ補正機能があり、手持ちでの撮影に強い2
- 付属するレンズはFE 28-60mm F4-5.6で、標準から望遠までカバーできる汎用性の高いレンズ1
デメリット
- グリップが浅くて握りにくいという口コミが多い23
- 暗い場所ではノイズが目立つという口コミがある23
- 記録媒体がCFexpressではなくSDカードだから書き込み速度が遅いという口コミがある23
- バッテリーの持ちが悪いという口コミがある23
まとめ
今回は、キヤノン EOS R6、ソニー α7C、ニコン Z6 IIの3つのフルサイズミラーレス一眼カメラを比較してみました。それぞれにメリットとデメリットがありますが、どれも高性能で魅力的なカメラです。では、どのカメラがおすすめなのでしょうか?
私の結論は、 動画撮影に重点を置くならキヤノン EOS R6、静止画撮影に重点を置くならニコン Z6 II、コンパクトさと汎用性を求めるならソニー α7C がおすすめだと思います。
キヤノン EOS R6は、4K/60Pの動画撮影ができるほか、高速・高精度なオートフォーカスや手ブレ補正機能など、動画撮影に便利な機能が充実しています。また、約2010万画素のセンサーと映像エンジン「DIGIC X」で高画質な静止画も撮影できます。ただし、価格は3つの中で最も高く、バッテリーの持ちも悪いというデメリットがあります。
ニコン Z6 IIは、約2450万画素のセンサーと映像エンジン「EXPEED 6」で高解像度・高感度・低ノイズな静止画を撮影できます。また、ダブルスロットや垂直グリップ対応など、プロフェッショナル向けの仕様も強化されています。動画撮影も4K/30Pが可能ですが、キヤノン EOS R6ほどの性能はありません。
ソニー α7Cは、世界最小・最軽量のフルサイズミラーレス一眼カメラで、持ち運びに便利です。また、約2420万画素のセンサーと映像エンジン「BIONZ X」で高画質な写真や動画が撮影できます。動画撮影も4K/30Pが可能で、自撮りもできるバリアングルモニターやマイク端子・ヘッドホン端子などの機能が充実しています。ただし、グリップが浅くて握りにくいという口コミが多いです。
以上のように、3つのカメラはそれぞれに特徴があります。あなたの予算や目的に合わせて、最適なカメラを選んでください。
引用
- キヤノン EOS R6 メーカーサイト:https://cweb.canon.jp/eos/lineup/r6/
- ソニー α7C メーカーサイト:https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7C/
- ニコン Z6 II メーカーサイト:https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/z_6ii/