SONY α7R Vと人気機種の比較！高解像度8K動画やAIプロセッシングユニットなどのメリット・デメリット

比較概要

今回は、2022年11月に発売されたソニーの最新ミラーレスカメラ 「α7R V」 「キヤノン EOS R5」 「ニコン Z 7II」 を比較してみました。

比較の目的は、高画質な写真や動画を撮りたい方に向けて、それぞれのカメラの 画質・性能・操作性・価格 などの違いを明らかにすることです。

比較の結果、 「α7R V」 は、有効約6100万画素のセンサーとAIプロセッシングユニットにより、高解像度ながらも高速・高精度なAF性能を実現したカメラでした。8K動画撮影や4軸マルチアングル液晶モニターなど、革新的な機能も満載です。

「EOS R5」 は、有効約4500万画素のセンサーとDIGIC Xプロセッサーにより、高画質な写真や動画を撮影できるカメラでした。8K動画撮影や5軸手ブレ補正など、高性能な機能が充実しています。

「Z 7II」 は、有効約4570万画素のセンサーとEXPEED 6プロセッサーにより、高解像度かつ高感度な写真や動画を撮影できるカメラでした。4K動画撮影や5軸手ブレ補正など、堅実な機能がそろっています。

それぞれのカメラにはメリットとデメリットがありますが、どれも高解像度モデルとして優秀なカメラです。詳しくは以下の比較表と比較詳細をご覧ください。

比較表

製品名	SONY α7R V	CANON EOS R5	NIKON Z 7II
画素数（有効画素）	約6100万画素	約4500万画素	約4575万画素
センサーサイズ	35.7mm×23.8mm（フルサイズ）	36mm×24mm（フルサイズ）	35.9mm×23.9mm（フルサイズ）
画像処理エンジン	BIONZ XR	DIGIC X	Dual EXPEED 6
連写速度（最高）	約10コマ/秒（メカシャッター）約20コマ/秒（電子シャッター）	約12コマ/秒（メカシャッター）約20コマ/秒（電子シャッター）	約10コマ/秒（メカシャッター／電子シャッター）
手ブレ補正（最大効果）	5.5段（ボディ内手ブレ補正） 8.0段（レンズ内手ブレ補正との協調制御時）	8.0段（ボディ内手ブレ補正とレンズ内手ブレ補正の協調制御時）	5.0段（ボディ内手ブレ補正） 6.0段（レンズ内手ブレ補正との協調制御時）
AFポイント数（最大）	759点	1053点	493点
動画解像度（最高）	8K 30p / 4K 120p	8K 30p / 4K 120p

4K 60p

比較詳細

ここでは、比較表で紹介した各カメラの特徴や性能について、より詳しく解説していきます。

「α7R V」 は、ソニーのフルサイズミラーレスカメラの中でも高解像度モデルとして位置づけられています。有効約6100万画素の裏面照射型CMOSセンサーと、最大約8倍の処理能力を持つ画像処理エンジン「BIONZ XR」を2基搭載しています。これにより、高画質な写真や動画を撮影できるだけでなく、高速・高精度なAF性能や高感度性能も実現しています。

「α7R V」の最大の目玉機能は、8K動画撮影です。8K（7680×4320）30pの動画を内部記録できるのは、現時点では世界初となります。8K動画は4K動画の4倍の解像度を持ち、驚異的な臨場感やディテールを再現できます。また、8K動画から静止画を切り出すこともできるため、写真と動画の両方を楽しめるカメラと言えます。

「α7R V」は、AIプロセッシングユニットを搭載し、被写体の骨格情報を使ってその動きを高精度に認識することができます。これにより、人物や動物の瞳・顔・頭部・全身に対応したリアルタイムトラッキングAFが可能になりました。また、バードモードも追加され、鳥の瞳や顔にもAFが合わせられます。これらのAF機能は、静止画だけでなく動画でも使えるため、さまざまな被写体に対応できます。

「α7R V」は、ボディ内手ブレ補正機構も進化させています。最大5.5段分の補正効果があり、レンズ内手ブレ補正と協調制御することで最大8.0段分まで向上します。また、新しいピクセルシフトマルチ撮影機能も搭載されており、16枚または240枚の連続撮影から合成すること

メリットとデメリット

ここでは、比較した3つのカメラのメリットとデメリットをまとめてみました。それぞれのカメラには、優れた点や改善の余地がある点があります。自分の撮影スタイルや予算に合わせて、最適なカメラを選ぶことが大切です。

「α7R V」 のメリットは、以下の通りです。

有効約6100万画素の高解像度センサーとAIプロセッシングユニットにより、高画質な写真や動画を撮影できる
8K動画撮影が可能で、革新的な映像表現ができる
人物や動物、鳥などの被写体に対応したリアルタイムトラッキングAFが高速・高精度で動作する
ボディ内手ブレ補正とレンズ内手ブレ補正の協調制御により、最大8.0段分の補正効果が得られる
ピクセルシフトマルチ撮影機能により、有効約2400万画素から約19900万画素までの超高解像度画像が作成できる
4軸マルチアングル液晶モニターが自由に可動し、自撮りや動画配信などに便利である

「α7R V」 のデメリットは、以下の通りです。

高価格であり、一般的なユーザーには手が届きにくいかもしれない
高解像度センサーのため、ファイルサイズが大きくなり、記憶容量や処理速度に影響する可能性がある
8K動画撮影は時間制限や発熱問題があり、長時間の撮影には向かないかもしれない
ピクセルシフトマルチ撮影機能は専用ソフトウェアが必要であり、操作が煩雑である可能性がある
電子ビューファインダーの拡大率が0.78倍と低く、見え方が小さく感じられるかもしれない

のメリットは、以下の通りです。

のデメリットは、以下の通りです。

まとめ

今回は、高解像度モデルのフルサイズミラーレスカメラとして、 「SONY α7R V」 「CANON EOS R5」 「NIKON Z 7II」 を比較してみました。それぞれのカメラには、優れた点や改善の余地がある点がありましたが、どれも高画質な写真や動画を撮影できるカメラです。

では、最後にベストチョイスをお勧めするとしたら、どれになるでしょうか？私の意見は以下の通りです。

「SONY α7R V」 は、8K動画撮影やAIプロセッシングユニットなど、革新的な機能を搭載したカメラです。高解像度ながらも高速・高精度なAF性能や高感度性能も実現しています。4軸マルチアングル液晶モニターも自由に可動させることができます。ただし、価格は高く、ファイルサイズや発熱問題も考慮しなければなりません。このカメラは、最新の技術を試したい方や、革新的な映像表現をしたい方におすすめです。

「CANON EOS R5」 は、8K動画撮影や5軸手ブレ補正など、高性能な機能を充実させたカメラです。高画質な写真や動画を撮影できます。液晶モニターはバリアングル式で自撮りや動画配信に便利です。ただし、価格は高く、8K動画撮影には時間制限があります。このカメラは、高性能なカメラを求める方や、写真と動画の両方を楽しみたい方におすすめです。

「NIKON Z 7II」 は、4K動画撮影や5軸手ブレ補正など、堅実な機能をそろえたカメラです。高解像度かつ高感度な写真や動画を撮影できます。液晶モニターはチルト式でローアングルやハイアングルに対応します。価格は他の2機種よりも安く、コスパが高いです。ただし、8K動画撮影はできませんし、液晶モニターも自由に可動させることができません。このカメラは、コスパ重視の方や、堅実なカメラを求める方におすすめです。

以上のことから、私がベストチョイスとしてお勧めするのは 「SONY α7R V」 です。理由は以下の通りです。