パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットはコスパ最強?人気機種と徹底比較
目次
比較概要
パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットは、2023年6月に発売されたフルサイズミラーレスカメラです。新開発の有効2420万画素フルサイズセンサーと新世代ヴィーナスエンジンを搭載し、高い描写性能とLUMIX初の像面位相差AFの両立を実現しています。また、写真・動画の撮影をサポートする基本性能と卓越した機動力を備えており、クリエイターの映像表現の幅を広げる多彩な記録フォーマットと動画撮影機能も搭載しています。
このカメラは、同じような価格帯で人気のあるフルサイズミラーレスカメラと比較してどうなのでしょうか?今回は、発売日から1年前までの間に発売された以下の2機種と比較してみました。
これらのカメラは、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットと同じく、フルサイズセンサーを搭載したミラーレスカメラで、ダブルレンズキットや標準ズームレンズキットとして販売されています。また、価格.comでの最安価格は、いずれも30万円台後半から40万円台前半という範囲に収まっています2。
それでは、これらのカメラはどのような特徴や性能を持っているのでしょうか?次に比較表を見てみましょう。
比較表
機種名 | パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキット | ソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキット | キヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキット |
---|---|---|---|
発売日 | 2023年6月 | 2022年10月 | 2022年8月 |
価格.com最安価格1 | ¥399,800 | ¥249,919 | ¥398,000 |
画素数(有効) | 約2420万画素2 | 約2420万画素3 | 約2560万画素4 |
撮像素子サイズ | 35mmフルサイズ(35.6mm×23.8mm)2 | 35mmフルサイズ(35.6mm×23.8mm)3 | 35mmフルサイズ(36mm×24mm)4 |
レンズマウント | Lマウント2 | Eマウント3 | RFマウント4 |
連続撮影速度 | 最高約12コマ/秒(メカシャッター) 最高約20コマ/秒(電子シャッター)1 |
最高約10コマ/秒(メカシャッター) 最高約10コマ/秒(電子シャッター)2 |
最高約12コマ/秒(メカシャッター) 最高約20コマ/秒(電子シャッター)3 |
手ブレ補正 | ボディ内5軸手ブレ補正 レンズ内光学式手ブレ補正との協調制御 最大8.0段分の手ブレ補正効果1 |
ボディ内5軸手ブレ補正 レンズ内光学式手ブレ補正との協調制御 最大5.5段分の手ブレ補正効果2 |
ボディ内5軸手ブレ補正 レンズ内光学式手ブレ補正との協調制御 最大8.0段分の手ブレ補正効果3 |
動画記録 | C4K/4K 60p/50p 10bit 4:2:2記録 FHD 180p/150p 10bit 4:2:2記録 V-Log記録対応1 |
C4K/4K 30p/25p 8bit 4:2:0記録 FHD 120p/100p 8bit 4:2:0記録 S-Log記録対応2 |
C4K/4K 60p/50p 10bit 4:2:2記録 FHD 120p/100p 10bit 4:2:2記録 C-Log記録対応3 |
液晶モニター | 3.0型 約184万ドット 静電容量方式タッチパネル搭載液晶モニター バリアングル式1 |
3.0型 約922万ドット 静電容量方式タッチパネル搭載液晶モニター バリアングル式2 |
3.0型 約162万ドット 静電容量方式タッチパネル搭載液晶モニター バリアングル式3 |
電子ビューファインダー | 0.5型 約368万ドット OLEDファインダー 視野率約100% / 倍率約0.78倍1 |
0.39型 約236万ドット OLEDファインダー 視野率約100% / 倍率約0.59倍2 |
0.5型 約369万ドット OLEDファインダー 視野率約100% / 倍率約0.76倍3 |
比較詳細
比較表からも分かるように、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットは、ソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットとキヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキットと比べて、以下のような特徴や性能を持っています。
まず、画素数(有効)は、いずれも約2400万画素とほぼ同じですが、撮像素子サイズは、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットが35.6mm×23.8mm、ソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットが35.6mm×23.8mm、キヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキットが36mm×24mmとなっています。これは、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットがLマウント、ソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットがEマウント、キヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキットがRFマウントという違いによるものです。Lマウントは、パナソニック、ライカ、シグマの3社が共同開発したレンズマウントで、フルサイズセンサーに最適化された設計であり、Eマウントは、ソニーが開発したレンズマウントで、APS-Cセンサーからフルサイズセンサーまで幅広く対応しています。RFマウントは、キヤノンが開発したレンズマウントで、フルサイズセンサーに最適化された設計であり、これらのレンズマウントは互換性がないため、各社の専用レンズやアダプターを使用する必要があります。
次に、連続撮影速度は、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットとキヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキットが最高約12コマ/秒(メカシャッター)または最高約20コマ/秒(電子シャッター)となっており 、ソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットは最高約10コマ/秒(メカシャッター)または最高約10コマ/秒(電子シャッター)となっています。これは、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットとキヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキットが高速な処理能力を持つ新世代の画像処理エンジンを搭載していることによるものです。パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットは新世代ヴィーナスエンジン、キヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキットはDIGIC Xを搭載しており、それぞれ高速な連続撮影を可能にしています。これにより、動きの速
動きの速い被写体や瞬間的な表情を逃さずに撮影することができます。ソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットは、BIONZ Xを搭載しており、高画質と高速処理を両立していますが、連続撮影速度はやや劣っています。しかし、ソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットは、他の2機種よりも軽量でコンパクトなボディを持っており、持ち運びやすさや携帯性に優れています。
また、手ブレ補正についても、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットとキヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキットが最大8.0段分の手ブレ補正効果を発揮するのに対し、ソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットは最大5.5段分の手ブレ補正効果となっています。これは、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットとキヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキットが、ボディ内5軸手ブレ補正とレンズ内光学式手ブレ補正との協調制御を高度に行うことで、高い手ブレ補正効果を得ていることによるものです。これにより、低速シャッターや望遠撮影などでの手ブレを抑えることができます。ソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットも同様に協調制御を行っていますが、手ブレ補正効果はやや低めです。しかし、ソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットは、他の2機種よりも小型で軽量なボディを持っており、手ぶれしにくい設計になっています。
さらに、動画記録についても、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットとキヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキットがC4K/4K 60p/50p 10bit 4:2:2記録を可能にしているのに対し、ソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットはC4K/4K 30p/25p 8bit 4:2:0記録となっています。これは、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットとキヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキットが高解像度・高画質・高色再現性の動画撮影を実現するために、高ビットレート・高サンプリング・高色深度の記録フォーマットを採用していることによるものです。これにより、プロフェッショナルな映像表現や後処理に対応することができます。ソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットも高画質な動画撮影を可能にしていますが、記録フォーマットはやや劣っています
メリットとデメリット
ここまで、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットとソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットとキヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキットの比較をしてきましたが、それぞれのカメラにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?以下にまとめてみました。
パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットのメリットとデメリット
パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットのメリットは、以下の通りです。
- 高い描写性能とLUMIX初の像面位相差AFの両立を実現した新開発の有効2420万画素フルサイズセンサーと新世代ヴィーナスエンジンを搭載している。
- 最高約12コマ/秒(メカシャッター)または最高約20コマ/秒(電子シャッター)の高速連続撮影が可能で、動きの速い被写体や瞬間的な表情を逃さずに撮影できる。
- ボディ内5軸手ブレ補正とレンズ内光学式手ブレ補正との協調制御により、最大8.0段分の手ブレ補正効果を発揮し、低速シャッターや望遠撮影などでの手ブレを抑えることができる。
- C4K/4K 60p/50p 10bit 4:2:2記録やFHD 180p/150p 10bit 4:2:2記録など、多彩な記録フォーマットと動画撮影機能を搭載し、プロフェッショナルな映像表現や後処理に対応できる。
パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットのデメリットは、以下の通りです。
- 価格.comでの最安価格が39万9800円と、比較機種の中では最も高価である。
- Lマウントは、パナソニック、ライカ、シグマの3社が共同開発したレンズマウントであるため、他社のレンズやアダプターの互換性が低い可能性がある。
- バッテリー持続時間が約440枚(液晶モニター使用時)または約470枚(電子ビューファインダー使用時)と、比較機種よりも短い。
まとめ
今回は、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットとソニー α7C ILCE-7CL ダブルレンズキットとキヤノン EOS R6 RF24-105mm F4 L IS USM レンズキットの比較をしてみました。それぞれのカメラには、メリットとデメリットがありますが、どれがベストチョイスなのでしょうか?
私のおすすめは、パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットです。なぜなら、以下のような理由があるからです。
- 高い描写性能とLUMIX初の像面位相差AFの両立を実現した新開発の有効2420万画素フルサイズセンサーと新世代ヴィーナスエンジンを搭載しており、写真・動画の撮影をサポートする基本性能と卓越した機動力を備えている。
- 最高約12コマ/秒(メカシャッター)または最高約20コマ/秒(電子シャッター)の高速連続撮影が可能で、動きの速い被写体や瞬間的な表情を逃さずに撮影できる。
- ボディ内5軸手ブレ補正とレンズ内光学式手ブレ補正との協調制御により、最大8.0段分の手ブレ補正効果を発揮し、低速シャッターや望遠撮影などでの手ブレを抑えることができる。
- C4K/4K 60p/50p 10bit 4:2:2記録やFHD 180p/150p 10bit 4:2:2記録など、多彩な記録フォーマットと動画撮影機能を搭載し、プロフェッショナルな映像表現や後処理に対応できる。
パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットは、価格.comでの最安価格が39万9800円と、比較機種の中では最も高価ですが、その分、高性能で多機能なカメラです。Lマウントは、他社のレンズやアダプターの互換性が低い可能性がありますが、パナソニック、ライカ、シグマの3社が共同開発したレンズマウントであるため、高品質で豊富なレンズラインナップが用意されています。バッテリー持続時間は約440枚(液晶モニター使用時)または約470枚(電子ビューファインダー使用時)と短いですが、予備バッテリーやUSB充電に対応しています。
パナソニック LUMIX DC-S5M2XW ダブルレンズキットは、写真・動画の撮影にこだわりたい方やプロフェッショナルな映像表現を目指す方におすすめです。高い描写性能とLUMIX初の像面位相差AF、高速連続撮影と最大8.0段分の手ブレ補正