ライカM11モノクローム ボディ ブラックは他のモノクロカメラとどう違う?
目次
比較概要
ライカM11モノクローム ボディ ブラックは、2022年12月に発売されたライカの最新のモノクロ専用カメラです。このカメラは、カラーフィルターを排除した高感度のフルサイズセンサーを搭載し、細やかな階調表現と豊かな階調表現を実現しています。また、最大ISOは100万という驚異的な数値で、暗所でもノイズの少ない写真が撮れます。
このカメラと同じくらいの価格帯で人気のあるモノクロカメラとしては、フジフイルムのGFX 100S IRとシグマのfp Lが挙げられます。これらのカメラは、それぞれ中判センサーとLマウントセンサーを採用し、赤外線撮影にも対応しています。しかし、これらのカメラはモノクロ専用ではなく、カラー撮影も可能です。そのため、モノクロ撮影に特化したライカM11モノクローム ボディ ブラックとは一味違った魅力があります。
では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?この記事では、これらのカメラのスペックや性能を比較し、それぞれのメリットとデメリットを解説します。また、おすすめの撮影シーンも紹介します。モノクロ写真に興味のある方はぜひ参考にしてください。
比較表
機種名 | ライカM11モノクローム ボディ ブラック | フジフイルムGFX 100S IR | シグマfp L |
---|---|---|---|
センサーサイズ | フルサイズ(36 x 24 mm) | 中判(44 x 33 mm) | Lマウント(36 x 24 mm) |
有効画素数 | 4000万画素 | 10200万画素 | 6100万画素 |
カラーフィルターの有無 | なし(モノクロ専用) | なし(赤外線撮影対応) | なし(赤外線撮影対応) |
最大ISO感度 | 100万 | 12800(拡張時:102400) | 25600(拡張時:102400) |
画像処理エンジン | Maestro II | X-Processor 4 | TRUE III |
画面サイズ・種類 | 3.0型・液晶(タッチ操作不可) | 3.2型・液晶(タッチ操作可) | 3.15型・液晶(タッチ操作可) |
電子ビューファインダーの有無・解像度 | なし(別売りのアクセサリーで対応可) | あり・369万ドット | なし(別売りのアクセサリーで対応可) |
動画撮影の有無・最大解像度・フレームレート | あり・4K(4096 x 2160)・24fps | あり・4K(4096 x 2160)・30fps | あり・4K(3840 x 2160)・30fps |
バッテリー持続枚数(CIPA基準) | 350枚 | 460枚 | 240枚 |
重量(バッテリー含む) | 835g | 900g | 427g |
防塵防滴機能の有無 | あり | あり | あり |
比較詳細
まず、ライカM11モノクローム ボディ ブラックの最大の特徴は、カラーフィルターを排除したモノクロ専用のセンサーです。カラーフィルターは、光の波長に応じて色を分ける役割をしますが、その分光の量を減らしてしまいます。そのため、カラーフィルターがないセンサーは、より多くの光を捉えることができ、高感度での撮影に適しています。また、カラーフィルターがないことで、画素間の解像度も高くなります。つまり、ライカM11モノクローム ボディ ブラックは、他のカメラよりも細やかな階調表現と豊かな階調表現を実現できるというわけです。
一方、フジフイルムGFX 100S IRとシグマfp Lは、赤外線撮影に対応したカメラです。赤外線撮影とは、人間の目には見えない赤外線を捉えることで、不思議な雰囲気の写真を撮ることができる技法です。例えば、青空が真っ黒になったり、木々の葉が白くなったりします。赤外線撮影には通常、赤外線カットフィルターを取り外したカメラと赤外線パスフィルターが必要ですが、これらのカメラは赤外線カットフィルターがなく、赤外線パスフィルターも内蔵しています。そのため、特別な準備なしに赤外線撮影ができます。
また、これらのカメラは、画面サイズや種類、電子ビューファインダーの有無、動画撮影の性能などにも違いがあります。ライカM11モノクローム ボディ ブラックは、3.0型の液晶画面を搭載していますが、タッチ操作はできません。また、電子ビューファインダーは別売りのアクセサリーで対応できますが、本体にはありません。動画撮影は4K(4096 x 2160)で24fpsというスペックで、モノクロ映像の表現力に優れています。
フジフイルムGFX 100S IRは、3.2型の液晶画面を搭載しており、タッチ操作も可能です。また、369万ドットの高解像度の電子ビューファインダーも内蔵しています。動画撮影は4K(4096 x 2160)で30fpsというスペックで、赤外線撮影も可能です。
シグマfp Lは、3.15型の液晶画面を搭載しており、タッチ操作も可能です。しかし、電子ビューファインダーは別売りのアクセサリーで対応できますが、本体にはありません。動画撮影は4K(3840 x 2160)で30fpsというスペックで、赤外線撮影も可能です。
メリットとデメリット
それぞれのカメラのメリットとデメリットをまとめてみました。
- ライカM11モノクローム ボディ ブラック
- メリット:モノクロ専用のセンサーで高感度・高解像度の写真が撮れる。最大ISOが100万という驚異的な数値。防塵防滴機能がある。
- デメリット:タッチ操作ができない。電子ビューファインダーが本体にない。動画撮影の性能が他のカメラよりも低い。
- フジフイルムGFX 100S IR
- メリット:中判センサーで10200万画素の高画質な写真が撮れる。赤外線撮影に対応している。電子ビューファインダーが本体にある。防塵防滴機能がある。
- デメリット:重量が900gと他のカメラよりも重い。最大ISOが12800と他のカメラよりも低い。
- シグマfp L
- メリット:Lマウントセンサーで6100万画素の高画質な写真が撮れる。赤外線撮影に対応している。重量が427gと他のカメラよりも軽い。防塵防滴機能がある。
- デメリット:バッテリー持続枚数が240枚と他のカメラよりも少ない。電子ビューファインダーが本体にない。
まとめ
この記事では、ライカM11モノクローム ボディ ブラックとフジフイルムGFX 100S IRとシグマfp Lの3つのカメラを比較しました。それぞれのカメラには、メリットとデメリットがありますが、どれもモノクロ写真に特化したカメラです。
ライカM11モノクローム ボディ ブラックは、モノクロ専用のセンサーで高感度・高解像度の写真が撮れるカメラです。最大ISOが100万という驚異的な数値で、暗所でもノイズの少ない写真が撮れます。しかし、タッチ操作ができない、電子ビューファインダーが本体にない、動画撮影の性能が他のカメラよりも低いというデメリットもあります。
フジフイルムGFX 100S IRは、中判センサーで10200万画素の高画質な写真が撮れるカメラです。赤外線撮影に対応しており、不思議な雰囲気の写真を撮ることができます。電子ビューファインダーも本体にあります。しかし、重量が900gと他のカメラよりも重い、最大ISOが12800と他のカメラよりも低いというデメリットもあります。
シグマfp Lは、Lマウントセンサーで6100万画素の高画質な写真が撮れるカメラです。赤外線撮影に対応しており、不思議な雰囲気の写真を撮ることができます。重量が427gと他のカメラよりも軽いです。しかし、バッテリー持続枚数が240枚と他のカメラよりも少ない、電子ビューファインダーが本体にないというデメリットもあります。
では、どれがベストチョイスでしょうか?私は、モノクロ写真にこだわりたい方には、ライカM11モノクローム ボディ ブラックをおすすめします。このカメラは、他のカメラにはない細やかな階調表現と豊かな階調表現を実現できます。また、最大ISOが100万という驚異的な数値で、暗所でもノイズの少ない写真が撮れます。タッチ操作や電子ビューファインダーは必要ない方には、このカメラは最適です。
引用
今回比較した機種のメーカーサイトは以下のとおりです。