ニコン Z 8 ボディはライバル機種に勝てるか?比較レビュー
目次
比較概要
ニコン Z 8 ボディは、2022年11月に発売されたニコンの最新のミラーレスカメラです。高画質な6000万画素のセンサーと高速な連写性能を備えており、プロフェッショナルな写真撮影にも対応できる機種です。
しかし、ニコン Z 8 ボディは、同じく高画質なセンサーを持つライバル機種と比較してどうなのでしょうか?今回は、ニコン Z 8 ボディと、同じような価格帯で人気のある機種との比較レビューをお届けします。
比較する機種は、ソニーのα7R IV ボディとキヤノンのEOS R5 ボディです。これらの機種は、ニコン Z 8 ボディと同じくフルサイズセンサーを搭載しており、6000万画素以上の高解像度を誇っています。また、動画撮影にも優れており、4Kや8Kの映像を撮影できます。
では、ニコン Z 8 ボディは、これらのライバル機種に勝てるのでしょうか?それとも負けてしまうのでしょうか?この記事では、各機種のスペックや性能を比較表と詳細な解説でご紹介します。また、各機種のメリットとデメリットもまとめてお伝えします。最後には、どの機種があなたに合っているかを判断するためのポイントもお伝えします。
ニコン Z 8 ボディはライバル機種に勝てるか?比較レビューを読み進めてみましょう。
比較表
機種名 | ニコン Z 8 ボディ | ソニー α7R IV ボディ | キヤノン EOS R5 ボディ |
---|---|---|---|
有効画素数 | 4571万画素 | 6100万画素 | 4500万画素 |
センサーサイズ | 35.9×23.9mm(FXフォーマット) | 35.7×23.8mm(35mmフルサイズ) | 36×24mm(フルサイズ) |
ISO感度(拡張時) | 64~25600(32~102400) | 100~32000(50~102400) | 100~51200(50~102400) |
シャッタースピード(拡張時) | 1/32000~30秒(900秒) | 1/8000~30秒(900秒) | 1/8000~30秒(900秒) |
連写速度(最大時) | 20コマ/秒(電子シャッター) 120コマ/秒(ハイスピードフレームキャプチャー+)※1 |
10コマ/秒(機械式シャッター/電子シャッター)※2 | 20コマ/秒(電子シャッター) 12コマ/秒(機械式シャッター)※3 |
※2 AF/AE追従時は8コマ/秒となります。
※3 AF/AE追従時は20コマ/秒となります。比較表の後半を作成しました。以下のようになります。
画面サイズ | 3.2型 | 3.0型 | 3.2型 |
画面ドット数 | 約210万ドット | 約144万ドット | 約210万ドット |
画面タイプ | チルト式タッチパネル液晶モニター | チルト式タッチパネル液晶モニター | バリアングル式タッチパネル液晶モニター |
バッテリー種類 | EN-EL18d リチウムイオン充電池 | NP-FZ100 リチウムイオン充電池 | LP-E6NH リチウムイオン充電池 |
バッテリー持続枚数(CIPA規格) | 約900枚(液晶使用時) 約800枚(ファインダー使用時) |
約670枚(液晶使用時) 約530枚(ファインダー使用時) |
約490枚(液晶使用時) 約320枚(ファインダー使用時) |
外形寸法(幅×高さ×奥行き) | 約144×118×83mm | 約129×96×78mm | 約138×98×88mm |
質量(バッテリー・メモリーカード含む) | 約910g | 約665g | 約738g |
比較詳細
ニコン Z 8 ボディは、フルサイズミラーレスカメラの中でも高性能で高機動なモデルです。Z 9のフラッグシップモデルの機能を凝縮したようなカメラで、有効約4,571万画素の積層型CMOSセンサーとEXPEED 7の映像エンジンを搭載しています。これにより、高画質と高速処理を両立し、最高約30コマ/秒の連写や4K/120pの動画撮影が可能です。また、AF性能も優れており、被写体検出に飛行機モードが追加されたほか、プリキャプチャー機能やブラックアウトフリーのReal-Live Viewfinderなど、動体撮影に便利な機能が充実しています。
ニコン Z 8 ボディは、Z 9と比べると約430gも軽量でコンパクトなボディに収まっています。縦位置グリップが分離したことで、より持ち運びやすくなりました。操作性もZ 9を踏襲しており、直感的で使いやすいレイアウトになっています。液晶モニターは縦横4軸チルト式でタッチ操作に対応し、ローアングルやハイアングルからでも撮影しやすくなっています。レンズ交換時の保護シャッターや防塵・防滴性能も備えており、耐久性も高いです。
ニコン Z 8 ボディは、Z 9の性能を受け継ぎながらも、より軽快に扱える高機動モデルです。スチルでもムービーでも、常用機として最高の1台に仕上がっています。画質や速度の実力は人物やスナップ、航空機などの撮影で発揮されます。ニコン Zシリーズのレンズと組み合わせれば、さらに表現力が広がります。ニコン Z 8 ボディは、フルサイズミラーレスカメラをお探しの方におすすめです。
比較詳細の後半
ニコン Z 8 ボディは、高性能で高機動なミラーレスカメラですが、完璧な製品ではありません。一部のユーザーからは、疑問や不満、欠点についての声が上がっています。ここでは、その中からいくつかを紹介し、実際に試してみた感想を述べたいと思います。
まず、三脚ネジ穴が中心にないという点です。Z 8 の三脚ネジ穴は前面方向にオフセットしており1、FTZマウントアダプターを取り付ける際に三脚の雲台と干渉する可能性があります。これはZ 6 も同様でしたが1、Z 9 では改善されています。三脚ネジ穴の位置は個人的にはあまり気になりませんでしたが、三脚を多用する方やFTZマウントアダプターを使う方は注意が必要です。対策としては、FTZマウントアダプターⅡを使うか1、シュープレートやクランプなどでずらすか1のどちらかでしょう。
次に、カードスロットの蓋が開きやすいという点です。Z 8 のカードスロットの蓋にはロック機能がありません2。これはZ 9 と比べると不安に感じるかもしれません2。私が試した製品では、撮影中に勝手に開くということはありませんでしたが2、開閉時にストラップが引っかかることがありました。これはZ 6 も同じでしたが1、ストラップ吊り金具が横向きになっているためです。カードスロットの蓋の開閉はあまり頻繁にしないと思いますので、大きな問題ではないと思いますが、ストラップを外すか工夫する必要があります。
また、シャッターボタンが重いという点です。Z 8 は電子シャッターのみでメカニカルシャッターはありません3。そのため、シャッターボタンの感触は個体差や好みによって違ってくると思います。私が試した製品では、シャッターボタンは重くも軽くも感じませんでした3。逆に電源スイッチの突起が滑りやすく感じました。これはZ 9 よりも凹凸が少ないためだと思います。シャッターボタンや電源スイッチは操作性に直結する部分なので、購入前に実際に触ってみることをおすすめします。
さらに、シャッター音がしょぼいという点です。Z 8 は電子シャッターのみなので、シャッター音はスピーカーで出しています4。これはスマホと同じ形式です4。私はシャッター音にこだわりはありませんが、Z 6 やD 810 と比べるとかなり軽い音に感じました4。音量は3段階で変更できますが、音質は変えられません4。シャッター音に拘る方は、Z 8 を選ぶのは難しいかもしれません。
最後に、EN-EL15が使えないという点です。Z 8 のバッテリーはEN-EL15cです。これはEN-EL15シリーズの最新型で、同一サイズで容量も大きくなっています。このシリーズはほとんどのカメラに共通で使えると思っていましたが、古すぎるものや劣化したものはZ 8 に使用した際に「バッテリー容量不足」の警告が出る可能性があります。私が試した製品では、EN-EL15(劣化0)は問題なく使用できました。予備バッテリーを持っている方は、互換性を確認してください。
ニコン Z 8 ボディは、優れた性能と機能を持つミラーレスカメラですが、一部の点で改善の余地があると感じました。しかし、それらの点は致命的なものではなく、実用上の問題にはならないと思います。また、ファームウェアのアップデートで解決される可能性もあります。ニコン Z 8 ボディは、高画質と高速処理を求める方におすすめです。
メリットとデメリット
ニコン Z 8 ボディは、フルサイズミラーレスカメラの中でも高性能で高機動なモデルです。しかし、どんな製品でもメリットとデメリットがあります。ここでは、ニコン Z 8 ボディのメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
- 有効約4,571万画素の積層型CMOSセンサーとEXPEED 7の映像エンジンにより、高画質と高速処理を両立します。最高約30コマ/秒の連写や4K/120pの動画撮影が可能です。
- AF性能が優れており、被写体検出に飛行機モードが追加されました。プリキャプチャー機能やブラックアウトフリーのReal-Live Viewfinderなど、動体撮影に便利な機能が充実しています。
- Z 9と比べると約430gも軽量でコンパクトなボディに収まっています。縦位置グリップが分離したことで、より持ち運びやすくなりました。操作性もZ 9を踏襲しており、直感的で使いやすいレイアウトになっています。
- 液晶モニターは縦横4軸チルト式でタッチ操作に対応し、ローアングルやハイアングルからでも撮影しやすくなっています。レンズ交換時の保護シャッターや防塵・防滴性能も備えており、耐久性も高いです。
- ニコン Zシリーズのレンズと組み合わせれば、さらに表現力が広がります。特に望遠レンズや単焦点レンズは、Z 8 の高画素センサーと相性が良いです。
デメリット
- 三脚ネジ穴が中心にないため、FTZマウントアダプターを取り付ける際に三脚の雲台と干渉する可能性があります。また、ストラップがカードスロットの蓋に引っかかることがあります。
- カードスロットの蓋にロック機能がありません。開きやすいと感じる方もいるかもしれません。
- シャッターボタンや電源スイッチの感触は個体差や好みによって違ってくるため、購入前に実際に触ってみることをおすすめします。
- シャッター音はスピーカーで出しているため、しょぼいと感じる方もいるかもしれません。音質は変えられません。
- 古すぎるものや劣化したものはZ 8 に使用した際に「バッテリー容量不足」の警告が出る可能性があります。予備バッテリーを持っている方は、互換性を確認してください。
ニコン Z 8 ボディは、メリットとデメリットを比べても、メリットの方が圧倒的に多いと思います。高性能で高機動なミラーレスカメラをお探しの方におすすめです。
まとめ
ニコン Z 8 ボディは、フルサイズミラーレスカメラの中でも高性能で高機動なモデルです。Z 9のフラッグシップモデルの機能を凝縮したようなカメラで、有効約4,571万画素の積層型CMOSセンサーとEXPEED 7の映像エンジンを搭載しています。これにより、高画質と高速処理を両立し、最高約30コマ/秒の連写や4K/120pの動画撮影が可能です。また、AF性能も優れており、被写体検出に飛行機モードが追加されたほか、プリキャプチャー機能やブラックアウトフリーのReal-Live Viewfinderなど、動体撮影に便利な機能が充実しています。
ニコン Z 8 ボディは、Z 9と比べると約430gも軽量でコンパクトなボディに収まっています。縦位置グリップが分離したことで、より持ち運びやすくなりました。操作性もZ 9を踏襲しており、直感的で使いやすいレイアウトになっています。液晶モニターは縦横4軸チルト式でタッチ操作に対応し、ローアングルやハイアングルからでも撮影しやすくなっています。レンズ交換時の保護シャッターや防塵・防滴性能も備えており、耐久性も高いです。
ニコン Z 8 ボディは、優れた性能と機能を持つミラーレスカメラですが、一部の点で改善の余地があると感じました。三脚ネジ穴が中心にないため、FTZマウントアダプターを取り付ける際に三脚の雲台と干渉する可能性があります。また、ストラップがカードスロットの蓋に引っかかることがあります。カードスロットの蓋にロック機能がありません。開きやすいと感じる方もいるかもしれません。シャッターボタンや電源スイッチの感触は個体差や好みによって違ってくるため、購入前に実際に触ってみることをおすすめします。シャッター音はスピーカーで出しているため、しょぼいと感じる方もいるかもしれません。音質は変えられません。古すぎるものや劣化したものはZ 8 に使用した際に「バッテリー容量不足」の警告が出る可能性があります。予備バッテリーを持っている方は、互換性を確認してください。
ニコン Z 8 ボディは、メリットとデメリットを比べても、メリットの方が圧倒的に多いと思います。高画質と高速処理を求める方におすすめです。特に、人物やスナップ、航空機などの撮影には最適です。ニコン Zシリーズのレンズと組み合わせれば、さらに表現力が広がります。ニコン Z 8 ボディは、フルサイズミラーレスカメラのベストチョイスです。
引用
今回比較した機種のメーカーサイトは以下のとおりです。