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ペンタックス K-3 Mark III ボディはライバル機種に勝るか?徹底比較レビュー

目次

比較概要

ペンタックス K-3 Mark III ボディは、2021年4月に発売されたAPS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラです。有効約2573万画素の高精細な画像が得られるローパスフィルターレス仕様の裏面照射型CMOSイメージセンサーを採用し、視野率約100%、ファインダー倍率約1.05倍の光学ファインダーを搭載しています。5軸・5.5段の高性能手ブレ補正機構「SR II」や、直感的なタッチ操作が可能な3.2型高精細液晶モニターも特徴です。

この記事では、ペンタックス K-3 Mark III ボディを、同じような価格帯で人気のある機種と比較します。比較機種は、キヤノン EOS 90D ボディとニコン D500 ボディです。これらの機種は、ペンタックス K-3 Mark III ボディと同じく、APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラであり、高速連写や高感度撮影に優れたフラッグシップモデルです。

それでは、ペンタックス K-3 Mark III ボディはライバル機種に勝ることができるのでしょうか?以下の比較表と比較詳細を見ていきましょう。

ペンタックス K-3 Mark III ボディは、高精細な画像と光学ファインダーの見やすさが魅力的なAPS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラです。

比較表

商品名 ペンタックス K-3 Mark III ボディ キヤノン EOS 90D ボディ ニコン D500 ボディ
発売日 2021年4月23日 2019年9月20日 2016年4月28日
価格(税込) ¥197,820 ¥148,500 ¥178,200
有効画素数 約2573万画素 約3250万画素 約2088万画素
撮像素子 APS-CサイズCMOSセンサー
(ローパスフィルターレス)
APS-CサイズCMOSセンサー
(ローパスフィルター付き)
APS-CサイズCMOSセンサー
(ローパスフィルターレス)
連続撮影速度(最高) 約12コマ/秒 約10コマ/秒
(ライブビュー時は約11コマ/秒)
約10コマ/秒
シャッタースピード(最高) 1/8000秒~30秒、バルブ 1/8000秒~30秒、バルブ 1/8000秒~30秒、バルブ、Time

比較表の後半

ISO感度 ISO 100~1600000 ISO 100~25600
(ISO51200相当の感度拡張が可能)
ISO 100~51200
(拡張時:50~1640000相当)
ファインダー視野率/倍率 約100%/約1.05倍 約100%/約0.95倍 約100%/約1.0倍
液晶モニター 3.2型/約162万ドット
TFTカラーLCD
ワイド3.0型/約104万ドット
バリアングル式TFT
3.2型/約236万ドット
チルト式TFT
静止画撮影可能枚数/時間
(CIPA規格基準)
約800枚 約1860枚 約1240枚
手ブレ補正 5軸・5.5段 レンズ式手振れ補正のみ レンズ式手振れ補正のみ
外形寸法 約134.5×103.5×73.5 mm 約140.7×104.8×76.8 mm 約147×115×81 mm
質量(本体のみ) 約735g 約619g 約760g
カードスロット デュアルスロット
SDメモリーカード
(スロット1:UHS-II規格対応)
シングルスロット
SDメモリーカード
(UHS-II規格対応)
ダブルスロット
XQDカード、SDメモリーカード
(UHS-II規格対応)
※価格や発売日などは参考情報です。詳しくは各メーカーのサイトをご確認ください。

比較詳細

ペンタックス K-3 Mark III ボディは、APS-Cサイズのセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラです。ペンタックスのフラッグシップモデルとして、高い描写力、動体性能、機動力と信頼性を備えています。このカメラの魅力は、なんといっても光学ファインダーにあります。視野率100%、倍率約1.05倍という高性能なファインダーは、フルサイズ一眼レフに匹敵する見え方を提供します。被写体と対話するように撮影することができます。

また、ペンタックス K-3 Mark III ボディは、5軸5.5段のボディ内手ぶれ補正機構を搭載しています。これにより、レンズに手ぶれ補正がなくても安心して撮影できます。さらに、最高ISO感度は160万という驚異的な数値を実現しており、暗い場所でもノイズを抑えたクリアな画像が得られます。防塵・防滴構造や-10℃の耐寒動作保証もあり、さまざまな環境で活躍します。

ペンタックス K-3 Mark III ボディは、最高約12コマ/秒の高速連写や101点測距のAFシステムなど、動体性能も優れています。動きの速い被写体や瞬間的な表情を逃さず捉えることができます。また、新ハイパープログラムや新スマートファンクションなどの機能を使えば、感性に響く操作感で撮影するプロセスを愉しむことができます。

キヤノン EOS 90D ボディは、APS-Cサイズのセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラです。キヤノンのハイアマチュア向けモデルとして、高い画質、高速撮影、高精度AFを実現しています。このカメラの魅力は、なんといっても有効約3250万画素のCMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC 8」にあります。これらにより、高解像度と高感度性能を両立しました。クロップなしで4K動画撮影も可能です。

また、キヤノン EOS 90D ボディは、光学ファインダー撮影で最高約10コマ/秒、ライブビュー撮影で最高約11コマ/秒の高速連写ができます。オールクロス45点AFセンサーと瞳AF対応のデュアルピクセルCMOS AFにより、動きの速い被写体や人物の表情を正確に捉えることができます。防塵・防滴仕様や-10℃の耐寒動作保証もあり、さまざまな環境で活躍します。

キヤノン EOS 90D ボディは、ピクチャースタイルやクリエイティブフィルターなどの機能を使えば、自分の好みやイメージに合わせて画像を仕上げることができます。3.0型約104万ドットのバリアングル液晶タッチパネルや多彩なカスタム機能もあり、快適な操作性を提供します。

メリットとデメリット

ペンタックス K-3 Mark III ボディは、ペンタックスAPS-Cサイズのフラッグシップモデルとして、高い性能と個性を備えたデジタル一眼レフカメラです。このカメラのメリットとデメリットを以下にまとめます。

メリット

  • 有効約2573万画素のCMOSセンサーと映像エンジン「PRIME V」により、高解像度と高感度性能を両立しました。クロップなしで4K動画撮影も可能です。
  • 光学ファインダー撮影で最高約12コマ/秒、ライブビュー撮影で最高約11コマ/秒の高速連写ができます。オールクロス101点AFセンサーと瞳AF対応のデュアルピクセルCMOS AFにより、動きの速い被写体や人物の表情を正確に捉えることができます。
  • 光学ファインダーは倍率1.05倍、視野率100%で、明るく広いファインダー画面を提供します。ピントの山がつかみやすく、爽快な撮影感を味わえます。
  • センサーシフト方式の手ブレ補正機構SRは、シャッタースピードに換算して最大5.5段分の補正が可能です。5軸対応としており、単焦点レンズでも安心して手持ち撮影ができます。
  • 手ブレ補正機構を応用した「リアル・レゾリューション・システム」や「アストロトレーサー」などの独自機能があり、多彩な表現が楽しめます。
  • 防塵・防滴仕様や-10℃の耐寒動作保証があり、さまざまな環境で活躍します。
  • カスタムイメージやクリエイティブフィルターなどの仕上がり機能が豊富で、自分の好みやイメージに合わせて画像を仕上げることができます。
  • 3.2型約162万ドットの液晶モニターは美しく鮮明で、タッチ操作も可能です。多彩なカスタム機能やユーザーモードもあり、快適な操作性を提供します。

デメリット

  • ボディサイズと重量が大きくて重いです。ボディ単体で約820gあります。小型軽量なミラーレスカメラに比べると持ち運びやすさに劣ります。
  • 液晶モニターは固定式です。チルト式やバリアングル式に比べると撮影角度の自由度が低く、自撮りもできません。
  • 光学ファインダーは露出設定やホワイトバランスの設定状況を反映しません。撮ってみるまでどんな写真が撮れるか分からず、不便です。特にモノクロで撮る際は、ライブビューで見ながら設定する必要があります。
  • 高感度域における画質はあまり良くありません。ISO25600を超えるとノイズが目立ち、解像感も低下します。ISO409600以上となると、実用というには難しいノイズレベルになります。
  • 価格が高いです。ボディ単体で約28万円です。同じAPS-Cサイズのセンサーを搭載した他社のカメラに比べると、かなり高価です。

まとめ

ペンタックス K-3 Mark III ボディは、高性能な光学ファインダー、高解像度のCMOSセンサー、高速連写と高精度なAFシステム、5軸手ブレ補正機構など、デジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデルとして優れた特徴を持っています。また、ペンタックス独自のリアル・レゾリューション・システムやアストロトレーサーなどの機能も魅力的です。防塵・防滴・耐寒性能も高く、さまざまな環境で撮影できる頼もしいカメラです。

一方で、ボディサイズと重量が大きくて重いこと、液晶モニターが固定式であること、光学ファインダーが露出設定やホワイトバランスの設定状況を反映しないこと、高感度域における画質があまり良くないこと、価格が高いことなど、デメリットもあります。小型軽量なミラーレスカメラに比べると持ち運びやすさや撮影角度の自由度に劣ります。また、同じAPS-Cサイズのセンサーを搭載した他社のカメラに比べると、かなり高価です。

このカメラの対抗機種としては、キヤノン EOS 90D やニコン D500 などが挙げられます。これらのカメラもAPS-Cサイズのセンサーを搭載し、高速連写や高精度なAFシステムを備えたデジタル一眼レフカメラです。しかし、ペンタックス K-3 Mark III ボディは、光学ファインダーの倍率や視野率が優れており、ピントの山がつかみやすく爽快な撮影感を味わえます。また、手ブレ補正機構を応用した独自機能もあり、多彩な表現が楽しめます。

ペンタックス K-3 Mark III ボディは、光学ファインダー撮影を重視する方や、ペンタックス独自の機能を活用したい方におすすめです。小型軽量さや液晶モニターの可動性は犠牲になりますが、その分光学ファインダーの性能や画質は高くなっています。価格は高いですが、それだけの価値があるカメラだと思います。ペンタックス K-3 Mark III ボディは、デジタル一眼レフカメラの魅力を存分に味わえるカメラです。

引用