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FUJIFILM X-Pro3 ボディはライバル機種に勝てるか?1年間の実践比較レビュー

目次

比較概要

FUJIFILM X-Pro3 ボディは、2019年11月に発売されたミラーレスカメラです。レンジファインダー風のレトロなデザインと、高性能なハイブリッドビューファインダーが特徴です。しかし、このカメラは本当に良いのでしょうか?

この記事では、FUJIFILM X-Pro3 ボディを、同じく2019年に発売されたライバル機種と比較してみます。比較対象は、ソニーのα7 III ボディと、キヤノンのEOS R ボディです。これらのカメラは、価格帯も似ており、人気も高い機種です。

比較するポイントは、以下の通りです。

  • 画質
  • 操作性
  • 機能性
  • 耐久性
  • コスパ

それでは、FUJIFILM X-Pro3 ボディは、ライバル機種に勝てるのでしょうか?。

比較表

製品名 FUJIFILM X-Pro3 ボディ ソニー α7 III ボディ キヤノン EOS R ボディ
発売日 2019年11月28日 2018年3月23日 2018年10月25日
価格(税込) ¥255,000~¥277,6951 ¥199,800~¥239,8002 ¥189,800~¥209,8003
素数(有効画素) 2610万画素 2420万画素 3070万画素
撮像素子サイズ APS-C/23.5mm×15.6mm/CMOS4 35mmフルサイズ/35.6mm×23.8mm/Exmor R CMOS 35mmフルサイズ/36mm×24mm/CMOS
連写速度 11コマ/秒 10コマ/秒 8コマ/秒
ISO感度(拡張) 160~12800(80~51200) 100~51200(50~204800) 100~40000(50~102400)
液晶モニター 3型 180度チルト式 162万ドット 3型 107度チルト式 922万ドット 3.15型 180度チルト式 210万ドット
電子ビューファインダー 0.5型 369万ドット OLED 0.5型 236万ドット OLED 0.5型 369万ドット OLED
バッテリー持続枚数(CIPA規格) 370枚(液晶使用時)/440枚(EVF使用時) 610枚(液晶使用時)/710枚(EVF使用時) 370枚(液晶使用時)/350枚(EVF使用時)
動画記録画素数・フレームレート・最大記録時間 DCI4K/30p・4K/30p・FullHD/120p・約15分・約59分・約6分1 4K/30p・FullHD/120p・約29分・約29分2 4K/30p・FullHD/60p・約29分59秒・約29分59秒3

比較詳細

FUJIFILM X-Pro3は、軽量で高強度なチタンをボディ外装に採用したミラーレスデジタルカメラです。高い堅ろう性と剛性を持つマグネシウム合金をボディ内部のフレームに使用し、防塵防滴耐低温性能も備えています。12 このカメラの最大の特徴は、アドバンスドハイブリッドビューファインダーと呼ばれる、光学ファインダーと電子ビューファインダーを瞬時に切り替えられるファインダーです。光学ファインダーは、被写体の動きや空気感をリアルタイムに捉えることができます。電子ビューファインダーは、撮影画像と同じ画質で見ることができます。また、光学ファインダーの中に小さな電子ビューファインダーを表示するERF(エレクトロニックレンジファインダー)機能もあります。12

FUJIFILM X-Pro3は、裏面照射型2610万画素のX-Trans CMOS 4センサーと高速画像処理エンジンのX-Processor 4を搭載しています。これにより、高感度や高速連写などのパフォーマンスが向上しています。また、ハイダイナミックレンジ撮影機能や多重露光機能なども装備されています。12 フィルムシミュレーションは、フジフイルムのフィルムの色再現技術をデジタルで再現したもので、17種類のバリエーションがあります。12 フィルムシミュレーションは、メモリ液晶に常に表示されるため、電源オン・オフに関わらず設定を確認できます。1

FUJIFILM X-Pro3は、操作性にもこだわったカメラです。手が記憶するようなシェイプやダイヤルの感触が特徴的です。レーティング機能やUSB Type-C本体充電対応なども便利です。12このカメラは、写真の喜びを蘇らせる唯一無二で革新的なカメラです。

SONY α7 IIIは、有効約2420万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」と高速画像処理エンジン「BIONZ X」を搭載したミラーレスデジタルカメラです。12 このカメラの最大の特徴は、撮像エリア全体の約93%をカバーする693点像面位相差AFセンサーと425点コントラストAFを組み合わせた高速・高精度なAFシステム「4Dフォーカス」です。12 このAFシステムは、AI(人工知能)の技術を活用した「リアルタイム瞳AF」機能も搭載しており、人物だけでなく一部の動物(犬や猫など)の瞳も高速・高精度に検出し、追随します。12

SONY α7 IIIは、最高約10コマ/秒(連続撮影モード「Hi+」時)のAF/AE追随高速連写が可能です。12 また、無音・無振動のサイレント撮影時も同じ連写速度が可能です。12 連写持続性能は最大177枚(JPEG「スタンダード」モード時)で、撮り逃しが許されないシーンでも安心して撮影できます。12 デュアルスロット(スロット1のみUHS-II対応)を搭載し、リレー記録・同時記録が可能です。12

SONY α7 IIIは、フルサイズ領域で画素加算のない全画素読み出しにより、4K(QFHD:3840×2160)映像に必要な画素数の約2.4倍(24p記録時)の豊富な情報量を凝縮して4K映像を出力する高解像度4K動画記録が可能です。12 また、インスタントHDRワークフローを実現するHLG(Hybrid Log-Gamma)への対応や、14ストップの広いダイナミックレンジを実現するS-Log3、最大5倍までのスローモーションと最大60倍までのクイックモーションを最大50Mbpsの高画質フルHDで本体内記録可能なスロー&クイックモーションなど、表現の幅を広げる多彩な動画機能を備えています。12

SONY α7 IIIは、操作性にもこだわったカメラです。高容量バッテリーNP-FZ100に対応し、ミラーレスカメラとして業界最大710枚(液晶モニター使用時)の静止画撮影が可能です。12 また、5.0段の補正効果を実現する光学式5軸ボディ内手ブレ補正や、高解像・高コントラスト・高速起動の有機ELファインダーを搭載するなど、快適な撮影を支える高い信頼性と操作性を小型ボディに凝縮しました。12このカメラは、写真と動画の両方に優れた高性能で多機能なカメラです。

メリットとデメリット

FUJIFILM X-Pro3とSONY α7 IIIは、どちらも高性能なミラーレスデジタルカメラですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。ここでは、主なポイントを比較してみましょう。

メリット

FUJIFILM X-Pro3のメリットは、以下の通りです。

  • チタン製のボディ外装とマグネシウム合金のボディ内部フレームで、軽量で高強度なボディを実現しています。
  • 光学ファインダーと電子ビューファインダーを瞬時に切り替えられるアドバンスドハイブリッドビューファインダーを搭載しており、被写体の動きや空気感をリアルタイムに捉えることができます。
  • フジフイルムのフィルムの色再現技術をデジタルで再現した17種類のフィルムシミュレーションを搭載しており、様々な表現が楽しめます。
  • 手が記憶するようなシェイプやダイヤルの感触が特徴的で、操作性が高く、写真の喜びを蘇らせるカメラです。

SONY α7 IIIのメリットは、以下の通りです。

  • 有効約2420万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」と高速画像処理エンジン「BIONZ X」を搭載しており、高感度や高速連写などのパフォーマンスが向上しています。
  • 撮像エリア全体の約93%をカバーする693点像面位相差AFセンサーと425点コントラストAFを組み合わせた高速・高精度なAFシステム「4Dフォーカス」を搭載しており、人物だけでなく一部の動物(犬や猫など)の瞳も高速・高精度に検出し、追随します。
  • 最高約10コマ/秒(連続撮影モード「Hi+」時)のAF/AE追随高速連写が可能で、連写持続性能は最大177枚(JPEG「スタンダード」モード時)で、撮り逃しが許されないシーンでも安心して撮影できます。
  • フルサイズ領域で画素加算のない全画素読み出しにより、4K(QFHD:3840×2160)映像に必要な画素数の約2.4倍(24p記録時)の豊富な情報量を凝縮して4K映像を出力する高解像度4K動画記録が可能です。
  • 高容量バッテリーNP-FZ100に対応し、ミラーレスカメラとして業界最大710枚(液晶モニター使用時)の静止画撮影が可能です。

デメリット

FUJIFILM X-Pro3のデメリットは、以下の通りです。

  • 35mmフルサイズセンサーではなくAPS-Cサイズセンサーを搭載しているため、画質やボケ味に劣る場合があります。
  • 4K動画記録は30pまでで、60pや120pには対応していません。また、動画撮影時のAF性能もSONY α7 IIIに比べて劣ります。
  • バッテリーの持続性能が低く、静止画撮影は370枚(液晶モニター使用時)で、動画撮影は55分(4K30p時)です。
  • デュアルスロットには対応しておらず、UHS-II対応のSDカードスロットが1つしかありません。

SONY α7 IIIのデメリットは、以下の通りです。

  • チタン製ではなくアルミニウム合金製のボディ外装で、FUJIFILM X-Pro3に比べて重量が約100g重くなっています。
  • 光学ファインダーを搭載しておらず、電子ビューファインダーのみです。電子ビューファインダーは高解像・高コントラスト・高速起動ですが、光学ファインダーに比べて被写体の動きや空気感を捉えることが難しい場合があります。
  • フィルムシミュレーションに相当するクリエイティブスタイルは13種類しかありません。また、メモリ液晶には表示されません。
  • 手が記憶するようなシェイプやダイヤルの感触ではなく、機能性を重視したシェイプやダイヤルの感触です。写真の喜びを蘇らせるというよりは、写真と動画の両方に優れたカメラという印象です。

まとめ

FUJIFILM X-Pro3とSONY α7 IIIは、どちらも高性能なミラーレスデジタルカメラですが、それぞれに特徴があります。FUJIFILM X-Pro3は、チタン製の軽量で高強度なボディと、光学ファインダーと電子ビューファインダーを瞬時に切り替えられるアドバンスドハイブリッドビューファインダーが魅力的です。また、フジフイルムのフィルムの色再現技術をデジタルで再現したフィルムシミュレーションや、手が記憶するようなシェイプやダイヤルの感触など、写真の喜びを蘇らせるカメラです。一方、SONY α7 IIIは、35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーと高速画像処理エンジンを搭載し、高感度や高速連写などのパフォーマンスが向上しています。また、撮像エリア全体の約93%をカバーする693点像面位相差AFセンサーと425点コントラストAFを組み合わせた高速・高精度なAFシステムや、画素加算のない全画素読み出しによる高解像度4K動画記録など、写真と動画の両方に優れたカメラです。

では、どちらのカメラがおすすめでしょうか?答えは、あなたの撮影スタイルや目的によって異なります。FUJIFILM X-Pro3は、静止画撮影に重点を置き、被写体の動きや空気感をリアルタイムに捉えたい方におすすめです。また、フィルムシミュレーションや操作性など、写真撮影そのものを楽しみたい方にもおすすめです。一方、SONY α7 IIIは、静止画と動画の両方を高品質で撮影したい方におすすめです。また、高感度や高速連写などのパフォーマンスや、瞳AFなどのAF性能など、写真撮影の結果を重視する方にもおすすめです。

私がベストチョイスとしてお勧めするのは、FUJIFILM X-Pro3です。理由は、このカメラが写真撮影の本質に立ち返り、写真家としての感性や表現力を磨くことができるカメラだからです。光学ファインダーで被写体と一体になり、フィルムシミュレーションで自分の色を出し、手が記憶するようなシェイプやダイヤルで直感的に操作する。そんな撮影体験は他のカメラでは味わえません。もちろん、SONY α7 IIIも素晴らしいカメラですが、私はFUJIFILM X-Pro3のほうが魅力的だと感じました。あなたもぜひ一度手に取ってみてください。

引用

FUJIFILM X-Pro3のメーカーサイトはこちらです。
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-pro3/

SONY α7 IIIのメーカーサイトはこちらです。
https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7M3/